続・ざっくり秋頃の話

 

 

花組「A Fairy Tale -青い薔薇の精- / シャルム!」

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ライビュだけどね。

いやこれチケットありました…?(笑) まぁ取れないわ、見たかったけど。ライビュ見たら生で見たかった気持ちが増しました、取れないけど。

 

ストーリーに関してあまり良い評判見なかったけど、思ってたより楽しかった!ハードルがめちゃくちゃ下がってたというのもあるかもしれないけど…小さい時よく読んでた海外児童書の空気を感じるというか…世界観的にも、ストーリー的にも。まさにfairy tale

Mysterious Old Lady[謎の老婆]とMysterious Lady[謎の貴婦人]とかまさにね。役名が並びの中でめちゃくちゃ浮いてるwwwって思ったけど作品見たらなるほど~~これは並び順が悪い!内部序列等々のせいでこうなってるけど、本の最初に載ってる登場人物紹介だとしたら、一番最後にぽんと間あけてスラッシュ区切りで載ってる2人じゃん???(伝わるのかこれ)

 

わたしはみりゆきの雰囲気がとっても好きだなと思っていたんだけど、みりはなも良くない!?(結局何でもおいしく食べるタイプ)というか明日海さんがめちゃくちゃ男に見える。今までの男度が100だとすると、150くらいに見えるみたいなかんじ。例えてるのに伝わらなさそうだな。もう少しこの組み合わせも見てみたかったな~と思うけれど、最後だったから出せたものかもしれないわからんけど。

 

ライビュなので実際のところよくわかんないけど、シャーロットの泣き方の使い分けがすごかった。子供時代の涙はポタポタと粒で落とすようにこぼれていて、おばあちゃんになった時は目の下が全体的に湿って濡れてるように見えて。言われてみれば、子供と老人でそれぞれそういうふうに涙流れてるよな~と思ってすごすぎない!?!?と思いました。

ストーリーが面白いとか曲が良かったとか、そういった部分で「好きな作品」になることが多いけど、宝塚に限っては真ん中だけじゃなくて他の人にも出番や見せ場がある作品を好きになる傾向があるな~ということに気付いた。

 

 

ショーは1回じゃよくわかんない!(いつも記憶がないからねしょうがない)

印象的だったのは最初の黒い羽がめっちゃ妖しげでゴージャスだったな~宝塚幻想曲と対になってるというのもおしゃれ

演出家 稲葉太地が語る | 花組公演 『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』『シャルム!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

 

あとは華ちゃんのフルフルちゃん えっそんな使い方…と一瞬思ったけど、でもか~わいい~~なんか名前も可愛いからいつか何かの作品に転生してほしい、というかスピンオフが見たい。

 

 

 

星組ロックオペラ モーツァルト」 

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チケットがご用意されたのでピューンと行ってきた。ついでにちょろっと京都も散策して楽しい遠征だった。

 

歌って踊って見ごたえがあったのだけど、何よりこんなに歌うまいっぱいいたの?!という驚き。とくに娘役さんナンバーが多くて嬉しい。なかなかそういう作品ないもんな~~これだけ上手い人いっぱいいるんだからもっと他の公演でも歌わせようよ~~~~

 

ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト

歌って踊って縦横無尽に駆け回る。歌がどうこうとか、芝居がどうこうとかよりも運動量がすげーーってことが最初に思い浮かんだ。ほんとずっと出てて、ずっと動き回ってって、だからこそラストのレクイエム作成の場面がとても不気味に感じた。ただあれは死期が迫ってたからなのか、レクイエムを作成してるからなったのか…何か唐突に感じたんだけどその前の場面で何かしてたっけ…(大丈夫?寝てた???)

ヴォーフィー(って略すのかわいい)子どものまま体だけ大人になっちゃったんだな。心の赴くまま生きて、だからサリエリのことも友達だと思ってる。

 

コンスタンツェ

かわいい~~~~ 一目でこの子がヒロインなんだなってわかるからすごい。
悪妻って言われたのなぜ?ってくらいヴォーフィーの味方だったけど…説としては最近否定されてるらしいけど、ロクモの中でも一応悪妻って出てきてたよね?別に出さなくてよくない?ってくらい一瞬で流されたけど。暴走止めないとかそういうこと?結婚の経緯に尾ひれがついてしまってそう呼ばれてるのか??
「わたしだけが彼を理解してあげられる」ってここフィーチャーして1個お話できるんじゃないかってくらい重い言葉だと思うんだけどサラっと流れていったなぁ…音楽の才能がないコンプレックスの裏返しで、みんなは天才を理解できないけど、わたしは音楽の才能ないけどモーツァルトを理解できるのよ、って書くとマウンティングしてるだけみたいだな。

 

サリエリ

もっとモーツァルトに対して正面切ってバチバチしてくるのかと思いきや、陰で画策する陰湿タイプ。後半進むにつれてどんどん内省的というか…そもそもモーツァルトとの絡み自体が少ないよね。W主演みたいなもっとライバル感出してくると思ってたけど、モーツァルトの人生の登場人物でしかない感。これは宝塚版だからなの??

あとジュースマイヤがさらっとモーツァルトの弟子になってたけどその辺はいいのか??そういうことよくある時代なのかしら…弟子の裏切りにも寛容だし根は優しいんだよと暗に示してるのか(そうか?)

 

アロイジア

ぶっちゃけこの順番で出てくるくらい目立つ役だったよね。M!を見たときに、アロイジアに惹かれたのって最初に会ったからなだけだよね…?と思っていて。なんつーか誰でもよかったのかよ、コンスタンツェ何でこんな男にそこまで固執できるんだ?こっちも最初に会った男だからか?って思いながら見てたから全然集中できなくて。その点、ロクモのアロイジアは納得。色仕掛けもあるけど、才能もあって、両方に惹かれたのねって納得できた。こういう微妙な「今何でそうなったの??」ってのがあるとそれがノイズになってその後の展開に集中できなくなるよなってことに今気づきました(笑) え、なんで…?となるのを力技で「こうなるのです!!!!!」ってくればOKそういう展開ねって納得するので割とトンデモ展開も受け入れ早い方だと思ってたんだけど、わたしの中でのNGラインがあるらしい。


ナンネールが声量すごくて歌い出しにびっくりした。歌もよかったのにスチル入りしてないのが残念…今回だけでも入れてほしかった。
セシリアはきれいすぎて長女に見える(笑) でもしゃべるとドスが効いててあぁママなんだなってわかる。「バカァ!!!!!」て怒鳴りつけるところが面白かった。

ローゼンベルグよかったな。下手な人がやると何だこいつ…ってよくわからなくなりそうな役じゃん(伝われ)ちゃんと自分のことしか考えてない二枚舌って伝わってきてよかった。

 

どうしても昨年見たM!と比較して考えてしまうんだけど、M!よりもアロイジアとコンスタンツェの対決っぽさ?があるからわかりやすい気がする。というかたぶんわたしがその姉妹間の関係が気になってしまうだけな気がするけど…両親の期待をかけられ才能もある姉と、才能がないと邪見にされる妹

わたしの中の偏見というか、宝塚=トップ2人のラブストーリーと思い込んでたから、何かこの2人とくに山場もオチもないなと思っていたけど、2人の間にあまり障害はなくて、それよりもモーツァルトサリエリ、コンスタンツェとアロイジアの方にドラマがあってそっちの話なんだなーーーそう考えるとM!の方が2人が恋愛してて『宝塚的』じゃない?ハッピーエンドじゃないけど。





月組「I AM FROM AUSTRIA」

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年に一度、年末に毎年見る作品にしたいなーって思うこの時期がぴったりな作品だと思った。

開演前カウントダウンのアニメーションに始まり、オープニングムービーもアニメーションと実写の融合。ヘリも出てくるしすごい豪華、というかわかりやすく金かかってんな~~~って印象。そりゃタイトルも「日墺友好150周年記念」だもんな、そりゃそうか。どのくらい前から上演内容決めてるんだろう…これやるならトップはこの2人だよな~ってすごい納得した。
メインキャストだけじゃなくかなり大人数が舞台に出てることが多くて、しかもそれぞれがいろんなところで細かい芝居をしていて目が足りない…時間と財力があったら今日はここ、明日はあそこって決めてじっくり見たかった(あればの話)

ただここは不満なんだけど、曲がメロディーは入ってくるんだけど歌詞が全く入ってこなかった…みんな聞き取れた???席のせいなのと、わたしがあまり歌詞聞き取れないっていうのもあるんだけど、それにしてもお芝居の時は普段もう少し聞き取れてたはず…


ジョージ

S席の割と前方(当社比)入って銀橋に現れたときの感動…!リアル(にはぜっっったいにいないんだけどめちゃくちゃ現実的なリアルっぽさがあるからいそうな気がする)男子…!と思ったよ。ぜったいにいないからカッコ書きが大事なんだけどw ワイシャツ1枚でタイ緩めて腕まくりしてるところが一番好きです。様になるーー

ただ床に食べ物を置くところと、ぶつかったら食べ物より相手の心配するよねってところが気になって気になって…いやそれがなかったらエマとも何も生まれなかったんだろうけど、無駄にイライラざわざわしちゃうから別の何かにしてほしかったなーー

 

エマ

なんで日本人なのに日本人役よりも金髪外人役の方がハマるんだろう…不思議(笑) 身体めちゃくちゃ絞ってきてるし、金髪がとにかく似合うしビジュアル仕上げてきてるな~あと楽しみにしていた歌がよかった!高音はもう一声!と思ったけど、低音があれだけ魅力的なのだからきっとそのうち高音ももっと素敵になるだろうな~~

あとこれは単なる文句なんだけど、エマってハリウッドの大女優なのに私服ダサくない?(言っちゃった)ホテルに着いたときと、部屋着っぽいおしゃれジャージ?あたりはいいとして、別荘に行くときの服!!!!!どうして!!!????あれかなーー部屋に戻れないし、従業員の誰かの服を借りたのかなーうん、そうだよね。頼むそうであってくれ!!!!!

 

リチャード

ああいう小狡くイヤな奴いいよね~~~クールにすべて俺の計画通りってやってたのに嬉しくなって油断してエマに全部しゃべっちゃうとか詰めが甘すぎてもうむしろ愛おしい。でもリチャードってあのルックスでなんでマネージャーやってるんだろう?かつては俳優か何かやってたのか?って普段からツッコまれまくっているに1万ペリカ

そして復帰おめでとうございます!!! 



ヴォルフガング
ジョージとママの間に入った時の変わり身の早さ(笑) そのナチュラルなかんじが面白くて笑っちゃうんだよな~~身振りが大きいわけでも声張るわけでもないのにテンポだけで笑わせられるのってすごいよね…

あとダンディなオジ様がいてくれると本当に心が潤うので最高でした。ありがとうございます。めちゃくちゃ理想の夫・パパ要素の詰め込み具合がすごい。かっこいいし脚長いのは勿論、ママ一筋だし脚長いしユーモアがあるし、息子に助言はしつつ見守るし脚長いし…2人の馴れ初めみたいのはあるけど、結婚してからどういう生活だったかは一切説明がないのにこうだったんだろうな~と思わせる力。

ロミー
珠城さんより下級生なのにお母さん役なんて…と思ったけどきっちりお母さんだった。あんな52歳いないよ!ミラクル52歳だよ!と思ったけどちゃんとお母さんだった。突然踊りだしちゃうけど。ヒロイン経験豊富だから、ジョージとハグした時に親子っていうよりカップルっぽく見えるんじゃ?って一瞬でも考えた自分を今は殴りたいですね(ここまで一息)いやほんとここが親子のハグですごいな~~と思った。
そして階段一人降りおめでとうございます!!!!!マイ初日には泣いてしまった。花組の城妃美伶ちゃんも一人降りしてたけど本当によかったね~~って誰目線なのってかんじだけど涙が溢れてきて自分にびっくりしたよね。毎回やれとは思わないけど娘役さんの一人降りだってもっとあってもいいのにな~~と思うたよ。

 

パブロ
演技どうこうじゃなくて演出の問題?なんかちょっとなーーと思うところが多くて残念だった。あの片言しゃべりは今時ナシじゃない?あれやるならリチャードのしゃべり方も変えなきゃおかしいじゃん~~あといくらサッカー選手だからって私服でユニフォームは着なくないか?現地でもそうなんだったらそうか…ってかんじなんだけど。

パブロはただフェリックスに惹かれたんだな~ってことがストレートに伝わってきたからよかった。やっぱ演出だけ何とかしてほしかったな…

 

エルフィー
いや優勝。ボケてんのかガチなのかよくわかんない。そう、普通に考えたらウソじゃんで終わるんだけど、あのエルフィーはひょっとして本当にほんとなのか?ってちょっと思ってしまう。よくよく考えればトラブルの原因はたいていお前だ(あとフェリックス)ってかんじだけどなぜか憎めない

フェリックス
エルフィーと同じくトラブルメーカー…いや損害的には全然エルフィー以上だわ。でもなんだかんだ許されてしまう圧倒的愛され力 ヒロインクラスじゃん…
あ、歌詞が聞き取れない問題だけどフェリックスのソロだけはとくに苦労せず聞き取れました!

 

文句もぶちぶち言ったけど曲はキャッチ―だし、たくさん人が出てて目が足りないし、もっと見たかったな~~映像には入りきらないだろうし。