山口旅行に行ってきた話
木曜日:航空券を取る
この土日で旅行にいこうと思い立つ。土曜の午前発・日曜の夕方発のチケットがまだ取れるところで探して条件があったのが山口宇部空港だったので、行き先が決定。
金曜日:ホテルを予約する
山口に行って何しようかな、ざっくりしたイメージはあるけど、あまりにもざっくりすぎる。
下関 → フグ!
萩 → 幕末!
場所がわからないけど錦帯橋や秋吉台も山口だったはず。が、しかし地理がわからない。はたして空港から自力で行けるような場所なのか?車の運転ができないので、電車やバスが通ってないところには行けない。
ざっくりした土地勘でも頭に入れないと決められないなと思い、本屋でガイドブックを購入。
空港から行きやすそうなのは、下関か萩のどちらかっぽい。紙の本で買ったし、飛行機の中でゆっくり読んで決めようかな。今日も残業だったから、細かいプランを詰めるよりも荷造りと睡眠を優先しなければ…
でも荷造りのためには宿が決まってないと何を持ってくか決められない。いやでも行き先まだ決められないし…いや早く決めないと睡眠取れないし…と散々うだうだしながら行き先を下関に決定。ガイドブック見てたら萩のほうに行きたくなったんだけど、空港から行くのがちょっと難しそう。(萩に行くなら萩・石見空港から行かないとダメなんだと思う。)
あとは、ここに泊まりたい!と思ったのも決め手。
夜の本屋って何それ。ぜったい楽しいやつじゃん。
細かいことは後で決めることにしてまずは荷造り。ここのホテルがけっこうアメニティが充実していて、自分史上で最軽量装備で行けた。
これが今の自分のミニマム装備(冬・あまり移動しないバージョン)
・替えの下着・靴下・ハンカチ
・ベビーオイル・保湿剤
・メイク用品(日焼け止め、下地、粉、眉毛セット、アイメイク周り、コンタクト)
・歯磨きセット(歯ブラシ、フロス、矯正用のゴム、痛い時に使う粘土みたいなやつ)
・充電器
・ペットボトル
・ガイドブック(アイマスク)
・ノートセット(スケジュール帳、ムーンプランナー、ノート、ペン)
・いつものポーチ(リップ周り、薬、矯正用のゴム、ネイルオイル、目薬、耳栓)
・財布
・ペラペラのエコバッグ
冬なのをいいことに着替えを最小限とした。
項目ごとにポーチなり、袋なりを分けている。一般的な分け方で考えると違和感ある分類もあるかもしれないけど、使う場面で分けるとこの布陣で今回は割と正解だった。
持っていったけど使わなかったのがアイマスク。飛行機の中で使うつもりだったけど、行きはマスカラしたのにつぶれるじゃん!と思って使わず、帰りは本読んでて結局寝なくて使う場面がなかった。
持ってくればよかったなーと思ったのが、クシとストール。アメニティのクシでは私の多毛は捌ききれなかった。飛行機の中ではコートかけるからストールはなくていいかなと思ったけど、部屋の中でほしくなることもあったから、今後は毎回持ってくことにしよう。
土曜日:下関1日目
2日ともずっといい天気でよかった。
ガイドブックの細かいところを読み込んでいたら、空港ー下関間のシャトルバスは前日17時までに要予約って書いてある…念のためシャトルバスのHPを確認しても同じことが書いてある。
ただ、Googleマップで調べると電車でも行けるみたいだからまぁ何とかなるでしょう。
昨年長崎行ったときもそうだったけど、空港から脱出する手段が非常に限られている…!よくよく考えると、これまで使ったことのある空港が主要都市と言われるところの空港だけだったから、空港には電車がつながってるものだし、バスなり何なりでどこかしらにはいつでも自由に出ていける。空港はそういうもの、と思い込んでたなぁ…
空港の出口のところに迎えの人がたくさんいた。そうか、みんなこうして迎えに来てもらうものなのか。私はどうしたもんか…と思ったら出口の正面がシャトルバスの案内所だったのでダメ元で乗れないか聞いてみたら空きがあるから乗せてもらえることに。いやーよかった。
予約がないときは運行しないから次は予約してくださいねーと言われた。ってことは運転手さんたち、前日の17時にならないと次の日の仕事あるなし決まらないってこと?大変な仕事だ…
バスが出発する。バスはいいよね、ボーッと乗ってても目的地に着くからね。普段電車に乗ってもバスに乗ってもたいして何も思わないけど、旅先で乗り物に乗るのはなんだか非常に癒される気がする。旅先の特別感がポイントとして加算されてるのか、外眺めるの楽しい。昔はそんなこと思わなかったから、ボーッと外眺めるのが楽しいくらい疲れているのか?とも自分ながら心配になるわね。
最初に停まったのが唐戸市場のバス停だった。唐津と勘違いしてて、行ったら戻れないよな〜と諦めてたけど行けるんじゃん。
海〜〜〜
あちこちフグ🐡
お昼も過ぎた時間なので市場は閉まってる店も多い。お寿司を出してるお店は半額セールをしていた。朝からほぼ何も食べてなくてとんでもなくお腹
海
くじらベーコンがおいしかった。肉肉しい部分と脂がどっちもしっ
バスに乗ってるときに見えたド派手な神社が歩いていけそうだったので向かう。
向かっていたらその手前で「日清講和記念館」という看板が。日清講和ってあの日清講和?教科書のやつ?
ほんとに教科書にやつだった。
調度品が豪華だった。浜離宮から下賜されたものらしい。
海外からの団体ご一行とかち合ってしまって、おそらくあの場にいた日本人が私
日清講和記念館の隣りがバスの中から見えたド派手な神社だった。
赤間神宮という安徳天皇をお祀りした神社。
時期的に違うのかもしれないが七五三のお参りしてる人がいたんだけどこの神社で合ってるのか?という疑問…幼くして亡くなったからこそ子供を守ってくれるものなのかなぁ…神だからもう関係がないのか、などと考えた。(公式を見るとしっかり七五三と書いてあるのでやってることはやってる。)
実は赤間神宮の隣りというかさらに奥にもまた神社があって、赤間神宮の境内の端にひっそりと看板が立てられていた。神社に向かう階段の途中にボロボロになった木舟が飾られていた。一瞬、壇ノ浦で使われた舟のレプリカか!?と思ったら全然違った
お参りして、元の道をさらに進んで関門大橋に近づいていく。バスが来た方にどんどん遡っていってる。
カメラを下げた人がたくさん写真を撮っていた。
近ーい
橋を越えると壇の浦古戦場址になっていた。源義経と平知盛
それぞれの像の手前に過去大河などで演じた人の手形が置かれていた。松平健とか。
張り切って往復してきた。
行きはどこまで続くんだろう〜ってワクワクの気持ちで歩いた。1キロもないのであっという間に到着。
小舟くらいしかないのに昔の人ってすごいよな〜海渡ろうと考えるん
地図上では本州から九州に渡ったわけだけどすごく不思議な気分。
関門海峡を歩いて渡るのは今回やってみたかったことなので満足し
帰りは黙々と歩いた。たまたまと思うけど下関→門司の方が交通量
記念スタンプ
用意された紙に押しておけば間違えなかったのに…!
帰りにもう一度押して形揃えようとしたら、下関側のスタンプが大大
かわいいマンホール
電車が真っ黄色でかわいかった💛
ホテルに到着
廊下に本📖 お部屋にも本📚
これは一番スタンダードなお部屋。もっとたくさんの本が置かれてるタイプのお部屋もある。
本のラインナップにテーマがあるような、ないような…それを考えるのも楽しい。
コンパクトな本棚でいいなーこれ家にも取り付けたい。
あとこのマットレスがけっこう硬めでめちゃ好みの寝心地だった。どこのやつなんだろう、ほしい…
お部屋の本も読みたいけど、こっちが本命だった、夜の本屋📚
ブックカフェの閉店後、宿泊者のみ利用可能。天井の照明は落とされてるので、ランタンを持って移動する。
この写真じゃ全然伝わらないと思うけど、雰囲気あってよかったー
朝の5時までいていいということで(すごすぎ)ゆっくり好きなだけ本が読めます。
が、閉店後で暖房も消されていて寒過ぎた…ブランケットも貸してもらえるんだけど、それ1枚では全然耐えきれず早々に引き上げた。夜更かしするなら寒さ対策必須…
日曜日:下関2日目
今日もいい天気。そしてどこで見ても水がきれい。
長府というところにバスで向かう。
バスで向かっている途中、ものすごくきれいな形をした山が見えた。子供が砂場で作ったら「きれいにできたね〜」って言いたくなるような形をした山。
その名も形山
「この山は形がいいよね。」
「本当に。」
「まさに山って形をしている。」
名付けの経緯はこんなだったんだろうな〜と妄想するくらいにはきれいな形をしている。
長府に着いて観光会館で自転車を借りた。普段の生活では全然乗りたくならないけど、旅先で自転車に乗るのは好きで毎回乗ってる。車に乗れないから、というのもある。
銅像コレクション
神社に生えてたすごい木🌳
手前のはふたまたに分かれてるし、奥の木はねじねじ具合がすごい。どうしてこうなった。
毎回旅行ではだいたい神社に行ってるんだけど、そういやなんでなんだろう?と考えてみた。
自分では、観光名所として推されてるし、無料だし、見ておくかーくらいの気持ちで見に行ってるつもりだったけど、それにしては毎回毎回行きすぎじゃない?なんでかなーって理由を考えてみたら、私のなかではお参りしたいというよりも自然を摂取するためだと気づいた。
簡易的森林浴のような気持ち。
山に行くのは装備的にも経験的にも難しいけど、神社なら整備された山の中を歩ける。
って無意識に深呼吸していて気づいた。
毛利邸
一言で感想を言うなら、太っ腹だと思った。
入場料がめちゃ安くて(大人210円!)どこでも見てね〜撮影も自由ですって言われた。
お庭も勝手に出てOK 苔だけ踏まないようにしてね、と書かれてるくらい。
こういう飾りって何ていうんだっけ。
お部屋ごとに違う植物が彫ってあった。子供部屋は竹で、「すくすく真っ直ぐ育ちますように」なんだろうな〜と妄想した。
あらためて写真見るまで「夢枕」小路だと思ってた。かわいい名前だな〜と思ってたのに!
糖分摂取して休憩🍰
ケーキも内装もかわいくて素敵でおしゃれ〜なかんじだけど、イートインのサーブは実用!豪快!なところがまたいい。
コーヒーたっぷりだし、ケーキもおいしかった。一番下段のカスタードっぽいところがとくにおいしかった。
というかあらためて見るとやっぱりこのコーヒーカップかわいいな。こういう厚みのあるやつほしい。たぶんこれが萩焼なんだよ、萩に行って気に入ったカップ探したいな〜
あとはものすごい巨大イチョウを見た。
デカすぎて全体が映らない…!
維新発祥の地
情報量の多いミームみたいになってる…!
昨日運転手さんに言われたのにまんまと予約を忘れたので空港までは電車です。
途中の乗り換え駅で40分くらい待った。
空港の最寄駅は無人駅でSuicaが使えないということだったので、待ち時間中に精算して切符を作ってもらった。物理切符久しぶりでなんかうれしい。
なんだかんだ2時間くらいかかって空港に着いたー
空港に歩きで入るのは初めてかもしれないなぁ…歩いて出たことはある。
空港内には2軒レストランがあるんだけど、ココスしか営業していなかった。この2日ともチェーン店しか行ってない。いつでも営業してくれてるチェーン店のありがたさ。
お土産に外郎をいろいろ買った。
急遽決めた旅だったから、行き当たりばったりでほぼ移動に時間取られててそんなに観光とかできなかったけど、行ったらやっぱり楽しい。これまでは観光が好きなんだと思ってたけど、もしかしたら旅行の移動が好きなのかもしれないと気づいた。普段の移動はめちゃめちゃ嫌で、どこでもドアが早く開発されればいいのになーって思ってるけど。
あと図書館がほしいという妄想について、ブックカフェに泊まってみて、仮想家の中に図書館がある状態を経験してみて、わりと満足したかもしれない。というか図書館ばりにでかい本棚を何台もとなると掃除が大変そう…というのがセットで出てきてしまう。
そんなにたくさんはいらなくて、ゆっくり本が読める時間と空間があれば満足できるのかもしれない。もっと言えば、本棚は自分の家になくても構わないのかもしれない。そうするとブックカフェにもうちょっと頻繁に行くとかで解決できるのかもしれない。
が、たぶんこれが一番デカい理由だけど混んでるのがいやすぎる…そうだ、それで自分だけの図書館がほしいと思ったんだ。そうするとやっぱり家の中に必要か。